♬秋風のセレナーデ

今をさかのぼること、私が中学二年生の時、音楽好きな親友とギターを始めました。兄の部屋に放置されていたクラシックギターを拝借し、ひとつづつギターコードを覚え、音楽好きな親友と競うようにして一曲づつ弾けるようにレパートリーを増やしていきました。

考えてみれば、きっかけは当時超人気国民的アイドルだった”真理ちゃん”(天地真理のこと。人気TVドラマ「時間ですよ」の隣の真理ちゃん役の彼女のギター弾き語り姿に憧れました)のようになりたくて、彼女の熱狂的なファンだった仲良しふたりはギターの初級教本を片手に独学で、コード演奏から学び、やがて腕を上げ、初めて弾けるようになったのが「若葉のささやき」。最初Fコードがなかなか音がならなくて左人差し指がツッたり豆ができるくらい血のにじむような練習時間を費やしたものです。それが最初の難関でした。

次のハードルが「スリーフィンガー」と呼ばれる演奏スキル。学校から帰るとすぐギターを抱え、何時間も何時間も一心不乱に練習したのが懐かしいです。当時ヒットしていた「岬めぐり」というフォークソングを親友とどちらが先に弾けるようになるか密かに競ってましたね。私が一足先にマスターしたんじゃないかな。これが完全にしっかり演奏できるようになった日は飛び跳ねて独り歓声を上げて喜んでたのを覚えています。笑

そのあと、ほどなくして自然に作詞作曲をはじめ、オリジナル曲を創作するようになりました。やはり音楽仲間の親友の存在が大きく、出来立ての曲を彼の家に遊びに行ったとき、グランドピアノでお披露目してくれた時、すごくメロディアスな曲に素敵なロマンチックな詩だなぁと素直に衝撃を受け、創作意欲を強烈に刺激させられ、一週間くらいで自分も作るぞ!と頑張って作った曲が以下の曲です。当時通っていたYMCAの英語の授業のクラスメイトの中に、目がクリクリっとしたキュートな女の子がいたので、頭の中で勝手に恋愛小説を創作してエンディングを悲しい失恋仕立てにして作ったものです。

 

秋風のセレナーデ

 

銀杏並木もすっかり黄色 あの時同じ場所のこのベンチ

ヘッセの愛の詩(うた)読んで聞かせてくれた 素直な君の心信じてた

 夏の恋は切ないかげろう でも涙は流さないで

 口笛吹いて歩き出すけど 君の声が聞こえるようです

 

僕は髪の毛を伸ばしたけれど 君はあれから変わったでしょうか

独り奏でる想い出のギターの曲は 君のために書いたセレナーデ

 「どこまでもついてゆくわ」と誓った瞳(め)は何を映してるの?

 約束(わけ)など知らず小枝を揺らす秋風が背中に肌寒いだけ

 

 胸にためた熱い想いを置き去りにしてどこへ行ったのか
 落ち葉がひとつ空に舞う度 セピア色に変わる君との追憶(メモリー)

 

 もう一度歌うよセレナーデ

 秋風に吹かれてセレナーデ

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